「AVの総集編」が持つAV女優にとってのメリットデメリットとは?

「AVの総集編」が持つAV女優にとってのメリットデメリットとは?

AVとして販売される商品のなかには、一般的なAVだけでなく「総集編」と呼ばれるものも数多く存在しています。

総集編とは、一度AVとして販売された商品を、そのまま再集録や再編集して何本か集め、1本のAVとしてパッケージして販売される形式のAV。

新規の撮り下ろし映像を使用するわけではないため、収録時間が長くボリュームがあるわりには、価格は一般的なAVと同程度なのが特徴です。

AVメーカーにとっては「映像素材の再利用のため制作費が抑えられる」「撮りためた映像素材を使って再び売り上げが入ってくる」などのメリットが、AVファンにとっては「安く長時間のAVを手に入れられるためコスパが良い」などのメリットがありますね。

それではこの「AVの総集編」、AV女優にとってはどのようなメリット・デメリットを持っているのでしょうか?

知っておかないと将来的に後悔することにもなりかねませんので、しっかりとAVの総集編について知っておいてください。

「AVの総集編」はAV女優にとって収入を増やせる可能性がある点がメリット!

AVの総集編は、AVメーカーだけでなくAV女優にとっても、収入を増やせる可能性がある点がメリットです。

とは言っても「AVの総集編が制作される際に、高額の出演料が支払われる」といったわけではありません。

それではAVの総集編が、どのようにAV女優の収入アップにつながるのか、ご紹介していきます。

AVの総集編に出演作品が収録されたAV女優には「二次利用料」が振り込まれる

AVの総集編は、制作されると出演作品が収録されたAV女優に「二次利用料」が振り込まれます。

一般的な撮りおろしAVの出演料に比べれば微々たる額ではありますが、人気AV女優になって総集編にたくさん出演作品が収録されるようになれば、金額はかなりのものになるでしょう。

もともとは、総集編が制作されてもAV女優には1円も入りませんでしたが、2018年からこの「二次利用料」システムがスタートしました。

受け取るためには若干細かいルールなどもありますが、くわしくは在籍しているプロダクションに聞けば、とくに問題なく二次利用料受け取りの準備は整えられるでしょう。

AVの総集編を通して新しいファンを獲得できる

AVの総集編は、1本でさまざまなAV女優の出演作品を見られる部分が大きな特徴です。

そのうえで価格は抑えられているため、AVファンにとっては購入しやすい商品となっています。

そのため「AVの総集編で、初めてこのAV女優さんを知った」というAVファンも多くなり、AV女優にとっては新しいファンを獲得できる機会となるわけですね。

AV女優はまず出演作品を見てもらって、ファンを獲得してDVDの売り上げを伸ばさなければ、AV女優としての活動を継続できなくなってしまいます。

AVの総集編は、その値段や二次利用料自体は安いですが、さまざまなAV女優を知れる、知ってもらえる機会となる点に、大きなメリットがあるのです。・

「AVの総集編」はAV女優本人には制作が知らされないデメリットがある

なにごとでも同じですが「AVの総集編」も、メリットばかりが存在するわけではありません。

AVメーカーにとっては、安くて長時間収録の総集編ばかりが売れてしまうと、一般的なAVがあまり売れなくなってしまって、結局全体的に売り上げが低下してしまう、
とのデメリットがあります。

AVファンにとってはそこまで大きなデメリットはありませんが、自分の想像していた内容と異なっていたり、好みの女の子が出演していなかったり、といった面があるのはデメリット、と言えるでしょう。

そして当然、AVの総集編はAV女優にとってもデメリットが存在しています。

場合によっては、AV女優を引退した後も付きまとう大きな問題となりかねませんので、AVの総集編が持つデメリットについては、AV女優もしっかり把握しておく必要があるでしょう。

AV女優を引退したあとも総集編が「新作」として発売され続ける

総集編は、AV女優本人がAV女優を引退したあとも、AVメーカーから「新作」として制作・販売され続ける可能性があります。

とくに一世を風靡したような人気AV女優になると、その総集編の「目玉」となる存在として、引退してから何年も経っているのに「新作」が発売され続ける、なんてことになります。

もちろんAVの総集編が新しく制作・販売されるたびに「二次利用料」は入ってきますが、いつ、どのAVメーカーから、どういった内容の総集編が販売されるのか、と言った情報はAV女優には伝えられません。

「引退後も自分のヌードやセックスが世の中に出回っても構わない」と考えるAV女優であれば、引退後も二次利用料という収入源になるのでメリットはあります。

しかしもし「引退後はもうAV女優であった過去の自分と現在の自分を切り離して生きていきたい」と考えているならば、いつまでも自分の出演したAVが「新作」として発売され続けるのは大きなストレス、精神的な苦痛となる場合も考えられます。

AV出演作の販売停止申請が大変になる

AVの総集編は、先にも書きましたがAV女優本人にはなにも知らされずに発売されるものです。

そのためベテランAV女優になればなるほど「知らない間に山ほど総集編が発売されていた」なんてことになり、出演作が膨大な数になっていきます。

その結果、自分の出演したAVの販売停止を申請する際に、作業が非常に大変になってしまうのです。

現状、AVの販売停止申請は「AV人権倫理機構」のホームページから書類をダウンロードして印刷し、必要事項を記入したうえで「AV人権倫理機構」宛に実際の書類を郵送する、といった手続きが必要になります。

しかもこの書類に、販売停止を申請したいAVのタイトルやメーカー名、出演時の自分の芸名などを、1件1件記入していかなければなりません。

つまり総集編が販売されるような人気女優の場合、すべての出演AVのタイトルなどの情報を自分で調べて記入していかなければならないわけですので、その作業量は膨大なものになることが予想できるでしょう。

AVの総集編が販売され続けるとAV引退後も「身バレ」の危険がある

AVの引退後は、元AV女優としての名前を使って芸能活動や実業家として働く場合は除いて、一般社会のなかで働いたり、家庭を持ったりするAV女優がほとんどです。

しかしAVの総集編が発売されると、AV引退後の新しい生活のなか、新しい人間関係においても「身バレ」の可能性が出てきてしまいます。

「元AV女優」であると知られると、職場をクビになったり、ご近所さんのなかで悪い噂になったりする、といった可能性も否定できません。

AV女優は自分の出演作品が総集編に収録されることを拒否できる?

AVの総集編によるデメリットをAV女優が避けるためには、自分が出演しているAVを利用した総集編の制作を拒否するしかないでしょう。

しかし実際のところ、AVの総集編をAVメーカーが制作するのを、AV女優側が拒否するのは難しくなっています。

作品である「AVの権利」はAVメーカー側が持っているため、出演者であるAV女優側にはなにも伝えずに総集編の制作が可能になっているためです。

もし総集編への収録を拒否するのであれば、AVに出演するたびに「自分が出演したAVの二次利用はしない」といった内容の契約書を作成し、契約を結ばなければならないでしょう。

ただしAVメーカーとしては、自分たちが作成したAVを有効活用したい、との意見はもっていますので、あまり良い顔はされない可能性があります。

そういった要求が原因で、お仕事のオファーが来なくなるかもしれません。

ただしそこで諦めてしまうと、のちのち後悔するかもしれませんので、プロダクションのスタッフともしっかり相談してみるべきですね。

まとめ

AVの総集編は、AV女優やAVメーカー、AVファンにとって、さまざまなメリットがある存在です。

その一方で、AV女優にとってデメリット、とくにAV女優の活動を引退したあとで大きなデメリットになる可能性も否定できません。

現在では「AV女優の権利」について、真剣に考えてAV業界をより良くしていこう、と考えているAVメーカーやAV業界関係者も多いので、総集編について不安があるのであれば、正直に相談してみるのも良いでしょう。

AV女優の側が、自分から「こういった点はおかしいのでは?」と考えを広めていくのも大切なことだと考えて、AV女優がより安心して働けるAV業界づくりをしていきましょう!

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