近年、AVの販売サイトをチェックしてみると、今では引退してしまったAV女優の作品が新しく販売されているケースがあります。
「あれ、この女優さん、復帰したのかな？それにしては、写真が若いけれども……」と思ってよく見ると、そこに表示されているのは「AIリマスター」の文字。
つまり、かつて発売されていた名作AVの数々が「AIリマスターバージョン」として、再び発売されているわけですね。
このAIリマスターAV、かなり多くのAVメーカーが発売しており、その本数は日々増加中。
2025年3月現在、調べてみると某大手AV販売サイトでは、3,000本近くのAIリマスターAVが販売されています。
もはやAIリマスターAVは、AV業界でひとつのジャンルを作り上げるレベルになってきている、と言えるでしょう。
それではこのAIリマスターAVには、どのようなメリット、そしてデメリットがあるのでしょうか。
AV女優として長期間活動していれば、自分のAVがAIリマスターバージョンとして再販される可能性も出てきます。
ご紹介するメリット・デメリットを、頭の片隅に入れておくのがオススメです。
AIリマスターAVのメリットとは？現役AV女優もその恩恵を受けられるかも！
まずはAIリマスターAVに、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
基本的にAIリマスターAVは、かつて発売されていたAVを再販売する、というものですので、現在現役で活動しているAV女優にとって、とくに関係はない、と考えるかもしれません。
しかし直接的にではなくても、関節的に現役のAV女優にもメリットがある部分も存在しますので、知識として覚えておくといつか役に立つかもしれませんよ。
画質の良くない状態でしか手に入らなかった作品が高画質でよみがえる
AIリマスターAVの最大のメリットと言えるのが、かつて販売されていたAVが高画質でよみがえり、簡単に入手できるようになる点です。
かつてAVはVHS、ビデオテープで販売されており、それらは年月の経過や繰り返しの視聴によってテープ部分が痛んでしまっています。
そのため映像が劣化してしまっているのですが、それがAIリマスターで美しい画質で再び見られるようになるわけです。
また現在も主流であるDVDも、どうしても100％完全にキレイな画像の状態で収録することはできませんので、AIリマスターによってキレイな画質を取り戻せます。
AIリマスターAVが、DVDではなくもっぱらデータの形で販売されているのは、キレイな画質を保ったまま見られることに意味があるためです。
そういった意味では、AV販売サイトからデータの状態でAVを購入するファンが増えた現在は、AIリマスターAVが流行するのにピッタリな時代になった、と言えるかもしれませんね。
実際にDVDバージョンの画質とAIリマスターバージョンの画質を見比べてみると、あきらかにAIリマスターバージョンのほうが、DVDではなんとなくボヤけてしまっていた細かい部分まではっきりと見えます。
AVファンだけでなく、往年の名AV女優の作品を見て勉強してみたい現役AV女優にとっても、うれしい部分と言えるでしょう。
今はAVを視聴しなくなってしまったファンが戻ってくる
AVファンにとって、かつて好きだったAV女優の作品は、いつまでも思い出として心の中に残っているものです。
しかし実際に、かつて購入したAVをずっと持ち続けていることは簡単ではありません。
VHSやDVDの紛失や、引っ越しでの処分などで失ってしまう可能性も高いです。
また「昔はよくAVを見ていたけれども、今はもうすっかり見なくなってしまった」なんてファンも、少なくはないでしょう。
そんなファンにとって、かつて好きだったAV女優の作品がキレイな画質で再び見られるAIリマスターAVの存在は、もう一度AVを見てみよう、との気持ちを思い起こさせてくれるわけですね。
AIリマスターAVの視聴がきっかけで、新作AVを見てくれる可能性も出てくるため、一度AVから離れてしまったファンを呼び戻す効果もある、と言えます。
AVメーカーがAIリマスターAVの売上で新作AVを制作する資金を得られる
AVメーカーがかつて制作・販売していたAVは、そのメーカーにとっては大切な資産、と言えるものです。
しかし発売から年月が経過してしまったAVは、よほどのことがなければ再び販売されることはなく、資産としては「死んでいる状態」と言えます。
それがAIリマスターAVとして復活することで、再び販売できる資産としてよみがえるわけですね。
そしてこのAIリマスターAVが売れれば、その売上がメーカーにとっては新作AVを制作するための資金となるのです。
AV業界も景気が良いとはけっして言えない状態であり、経費削減が叫ばれるようになっていますので、AIリマスターAVで少しでも売上が入れば、それは現役のAV女優にとっては新作AVの貴重な撮影機会になる、と言えるでしょう。
AIリマスターAVにはデメリットもある？どんなAVでも再販売できるわけではない
AIリマスターAVには、デメリットと言える部分も存在しています。
なかには「昔のAVが思いがけず販売されてしまう」というケースが起こることも考えられますので、引退後に自分のAV出演の過去を隠したい、と考えている女の子は、ちょっと注意しておいたほうが良いでしょう。
自分の過去作品をAIリマスターで発売されたくないAV女優は作品販売の停止申請が必要
基本的に過去にAVメーカーから発売されたAVは、出演者にとくに連絡がないまま、総集編として販売される可能性があるものです。
それはAIリマスターAVについても同じことが言えるため、AV女優を引退してから、知らないうちに自分の出演作品がAIリマスターで再販売されていた、なんてケースも考えられます。
もしそういった事態を避けたいのであれば、自分が出演したAVの「作品販売等停止申請」をおこなっておかなければなりません。
かつては「AV人権倫理機構」への申請でしたが、現在は「適正映像事業者連合会」への申請となっています。
この申請を出しておけば、販売中の作品の販売停止だけでなく、総集編やAVリマスターバージョンが発売されることもなくなりますので、過去作の発売を避けたいなら申請は忘れずにおこないましょう。
どんな作品でもAIリマスターバージョンが発売されるわけではない
出演者によって「作品販売等停止申請」がおこなわれているAVは、どれだけ有名なAV女優が出演し、人気が高い作品であっても再販売されることはありません。
またそれ以外に、現在の世間的な状況を考えて、AIリマスターバージョンが販売されないであろうAVも存在しています。
過激な野外露出AVなどは、現在は「公序良俗に反する」とされる作品として、再販売されることはないでしょう。
またモザイクの濃さは時代によって違うため、昨比によっては「現在ではモザイクが薄すぎる」と考えられ、再販売がされないケースもあり得ます。
熱心なAVユーザーにとっては残念でしょうが、そのあたりは「時代に合わせて発売する作品を調整する」のが大切なAV業界にとっては、仕方がない部分と言えるかもしれません。
まとめ
AIリマスターAVは、過去の名作AVが画質を向上させてよみがえるため、AVメーカーにとっては過去の資産の再利用として非常に有効な存在です。
またAVファンにとっても、再びAVに興味を持ってもらえる可能性が出てくるわけであり、これもAV業界にはプラスになる、と言えるでしょう。
このようにAIリマスターAVによって得られる利益は、結果としてAV女優に還元されるものです。
ただしAV女優にとっては、自分が過去に出演したAVが知らないうちに再販売されてしまう可能性が出てくるため、メリットばかりとは言えません。
とは言え、AV女優が「作品販売停止等申請」をおこなった作品に関しては、AIリマスターも含めて再販売される可能性はないため、再販売を避けようと思えば避けられる環境は整っています。
しっかりとAV業界の動きを把握し、現在だけでなく未来の自分にとっても適切な判断、行動をすることが、AV女優にとって必要になっていくでしょう。
もしわからないこと、不安なことなどがあったら、遠慮せずに自分が所属するプロダクションのスタッフに質問してください。
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