AVにも台本が存在することは、現在でこそ多くの人が知っていることです。
しかしかつては「AVに台本があるの?」なんて、驚かれることも少なくありませんでした。
多くの人たちにとって、AVには台本など存在せず、その場のノリで撮っているもの、なんて思われていたわけですね。
実際、AVによっては台本と言ってもA4用紙1枚、簡単な設定とセックスまでの流れが書いてあって「プレイはその場の流れで」なんて書かれてあることも多かったため、あながち「その場のノリで撮っている」と言われても否定しかねる部分もあったのですが。
しかし現在のAV業界では、台本はある程度しっかり書かれています。
逆にそのために、場合によっては「やりたくないプレイが台本に書かれている」なんてケースも心配しなければならなくなりました。
そういった場合も考えて、AVの台本とAV女優の関わり方について、改めてご紹介していきます。
AVの台本は誰が書いている?簡単なものならスタッフが書くケースも多い
まず、AVの台本は誰が書いているのか、説明しましょう。
一般的なドラマや映画であれば、スタッフロールにまず間違いなく脚本家の名前が書かれています。
作品によっては「この人の脚本だから」との理由で、見られるケースも多いでしょう。
しかしAVの場合、めったに脚本家の名前がスタッフロールにクレジットされることはありません。
と言うか、名前が出るとしても監督とプロデューサー程度で、脚本家も含めてその他のスタッフの名前がAVで紹介されることはほとんどない、と言えます。
これは「AVに関わっていることを、世間に知られたくない」というスタッフもいることと、そもそもユーザーがスタッフに対して興味を持つ意味がないことが関係しているため、AVにスタッフロールがなくても当然ではあるのですが……。
しかしAV業界で働いているなら、どういった人間がAVの台本を書いているのかは、知識として頭に入れておいても良いでしょう。
監督
AVの台本を書いているのは、その作品の監督であることも多いです。
基本的に、監督が「どういった作品を撮影したいのか」がAV撮影の大きなポイントになるため、脚本家を別に用意するよりも監督本人が書いてしまったほうが、話が早いわけですね。
AVメーカーによっては、監督とプロデューサーが共同で台本を作り上げるケースもあります。
AVによっては、監督ではなくプロデューサーが企画内容をメインで考えているため、そのほうが台本を書きやすいのです。
自分で台本まで担当する監督は、AVの内容にこだわりを持っているため、台本を受け取ったら早めにチェックして内容を把握しておくと良いでしょう。
AV脚本家
AVの台本をメインに執筆するライターが、台本を担当するケースもあります。
ドラマ作品など、ある程度しっかりと作品の世界観を設定しなければならなかったり、セリフを考えなければならなかったりするAVの場合は、プロの脚本家を使うことが多くなります。
ただし「AVの台本だけ書いて生活している」なんて人は、まずいません。
いろいろな文章を書いているライターが、お仕事のひとつとしてAVの台本も書く、と考えておくと良いでしょう。
この場合ももちろん、脚本家は監督やプロデューサーと内容の打ち合わせをしてから台本を書くため、とんでもない台本が完成する、なんてケースはほとんどありません。
また、ときどき「AVメーカーがユーザーからアイデアを募集してAV化する」という企画がおこなわれる場合があります。
こういったとき、実際にメーカーには一般ユーザーからの企画が、熱心な人は自分で書いた台本も送られてきます。
しかしこれらの場合も、送られてきた台本がそのまま使用されることはなく、脚本家や監督がしっかり台本を書き直してくれるため、とんでもない台本が送られてくる心配はないでしょう。
AV女優は台本の内容に関われる?早めに台本のチェックをしておくことが大切!
AV女優本人が、出演するAVの台本に関わることはできるのでしょうか?
たとえば「○周年記念作」や「引退作」など、特別な作品の場合は企画段階から出演女優が関わるケースもありますので、そのときは「台本に関わっている」とも言えるでしょう。
ただし「AV女優本人が台本を執筆する」なんてケースは、まずありません。
「どうしても書きたい!」と言えば書かせてもらえるかもしれませんが、そもそもお仕事自体が忙しくて、なかなか台本を書く時間を取れないのも問題となるでしょう。
そのため、AV女優がAVの台本に関わる機会があるとすると、実際に台本を受け取ってから撮影までの期間、になります。
AVの台本は撮影の2日前には送られてくる
現在のAV業界では、台本は撮影日の2日前にはAV女優のところに送られてくる形となっています。
かつては撮影当日に台本が渡され、AV女優が作品の内容やどんなプレイをするのかを知らないまま現場に来る、なんてことも多かったのですが、現在ではちゃんとAV女優が作品の内容を確認してから撮影に参加できるようになったわけですね。
ただしセリフの多いドラマ作品の場合などは、セリフを覚えるためにももっと早めに台本が送られてくる場合もあります。
台本が送られてきたら早めにチェックするべき
AVの台本が送られてきたら、忙しくても早めに内容をチェックするようにしましょう。
別にその時点で、セリフや作品の流れなどを覚える必要はありません。
大事なのは、どのような内容の企画で、どのようなプレイが予定されているのか、をチェックすることです。
ここでもしも自分がNGにしているプレイがあったり、やりたくないプレイがあったりしたら、早めにプロダクションのスタッフに連絡すれば内容の変更をしてもらえます。
こういった対応は、早めに連絡したほうがAVメーカーも対応しやすいため、チェックは早めにするべきなわけですね。
ただし、ほかのお仕事が忙しくてなかなかチェックできない、なんて場合もあるかもしれません。
そういったときは、遅くなってしまってもちゃんとプロダクションのスタッフ、現場なら監督などに伝えるようにしてください。
「今から台本を変えるのは、大変かも……」なんて、遠慮する必要はありません。
AVは女の子が安心してお仕事ができることを第一の目標としていますので、ちゃんと報告すれば受け入れてもらえます。
台本の扱いには要注意!家族バレや紛失には気を付けよう
AVの台本は、取り扱いに注意が必要なものとして考えておくべきです。
たとえば家族と一緒に暮らしているAV女優の場合は、AVの台本が見つかってしまって、秘密にしていたAV女優としての活動がバレてしまう、なんてケースも実際にあります。
またAVの撮影は基本的にはスタジオを利用するため、撮影中にうっかりどこかに台本を置き忘れてしまった、なんてことがあっても大きな問題にはなりません。
しかしイメージシーンとして、スタジオ以外の場所で撮影がおこなわれることもあります。
こういったときに台本をどこかに置き忘れてしまうと、トラブルに発展しかねません。
とくに昨今では、エロシーンでなくても「この場所でAVが撮影されていた!」なんて、非難の対象になるケースも多く見られます。
台本を外でなくすと、作品を撮影した場所が特定されて、炎上してしまうこともあるわけですね。
これらのトラブルを防ぐためには、台本を紙ではなくデータで受け取るようにするか、紙の台本の場合は自分で持ち歩かず、現場の撮影スタッフやプロダクションのスタッフに預けて管理してもらうようにしましょう。
家族バレが怖い場合は、台本を持ち帰らずに現場のスタッフに頼んで処分してもらうと、安心ですね。
まとめ
AVの台本は、AV女優にとっては撮影中にしか関係ないもの、と思われがちです。
しかし撮影をスムーズに進めるのはもちろん、撮影中のトラブルなどを防ぐためにも、受け取ったら早めにチェックするようにしてください。
そしてもし問題点が見つかったら、早めにプロダクションのスタッフに報告するようにしましょう。
それが、自分の身を守りながらAV女優として楽しくお仕事をするために必要なことだ、と考えておいてくださいね。
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