AV女優がSNSをうまく利用するために知っておきたいこと!誹謗中傷と批評の違いとは?
現代日本では、SNSを使って誰もが自分の意見を世界中に発信できるようになっています。
それ自体はけっして悪いことではありませんが、自由に意見を発信できるようになったからこそ出てくるようになったのが、誹謗中傷の問題です。
誹謗中傷は、相手を傷付け、ときには命を奪ってしまいかねない、大変な問題。
とくにAV女優として人気が出てくると、自分が誹謗中傷をされる側となってしまう可能性が出てくるため、こういった問題に敏感になっておいて損はないでしょう。
誹謗中傷はけっして許されるものではありませんが、誹謗中傷と混同してしまいやすいのが「批判」です。
誹謗中傷と批判を混同してしまうと、それぞれに対する反応を間違えてしまい、大きなトラブルになってしまう可能性もあります。
今回は「誹謗中傷」と「批判」がどのように違うのか、それぞれへの対応についてなど、AV女優がSNSを上手に使うためのポイントをご紹介しましょう
「誹謗中傷」と「批判」の具体的な違いとは?
まずは「誹謗中傷」と「批判」について、それぞれの具体的な違いをご紹介しましょう。
厳密に区別することはかなり難しいのですが、違いを理解しているか理解していないかで、大きな違いが出るはずです。
誹謗中傷とは「誹謗」と「中傷」を組み合わせた言葉
まず誹謗中傷とは、誹謗と中傷という2つの言葉を合わせた言葉です。
「誹謗」は、他人への悪口や罵りの言葉であり、一方「中傷」は、相手に対する根拠のないウソやデタラメ、デマなどを指します。
とは言ってもこの2つを厳密に区別するのは難しいため、誹謗も中傷もほぼ同じ意味で使われている、と考えて問題はないでしょう。
基本的には、誹謗中傷とは「他人に対する悪質な悪口」だと考えておくと良いですね。
「批判」は悪口ではなく物事の良し悪しを論じること
「批判」は、物事について批評すること、その良し悪しを論じること、の意味です。
誰かの発言や行動に対して、それは「間違っている」、「正しい」などを意見することですね。
しかし批判の難しいところは、相手に対して「もっとこうすべきだ」など、否定的なニュアンスで捉えられるような場合も少なくない点にあります。
またあくまでも、批判は口にする人間の個人的な意見であることが多いため、批判する相手との間で意見の行き違いが生じてしまう場合が多いのも、問題点のひとつです。
AVレビューに見られる「誹謗中傷」と「批判」の違いとは?
AV女優がAVに出演すれば、それを見たさまざまな相手からレビュー、感想が書かれます。
SNSで書き込まれることもあれば、動画販売サイトで書かれることもありますので、出演しているAV女優がそれらのレビューや感想を目にするケースも多いでしょう。
あくまでもレビューは「批評」であることが前提ですので、誹謗中傷とは異なるものです。
しかし書かれた内容によっては、レビューが誹謗中傷となってしまうケースも少なくありません。
たとえば「女優がブスだからダメ」「デブなのでもっと痩せたほうが良い」といったレビューは、誹謗中傷になりかねないでしょう。
これらの意見は、はただの悪口である、と考えられるためです。
一方で「髪型を変えたけど、前の方が良かった」「もう少しエロさが感じられたほうが良い」などの意見は、悪口とは言いにくいため、誹謗中傷に当たらない、とも考えられます。
しかしAV女優によっては、これらの意見も誹謗中傷に感じられてしまう場合もあるのが難しい点です。
このように、誹謗中傷と批判・批評は厳密な線引きが難しく、専門家でもない限りなかなか判別がしにくくなっています。
誹謗中傷を放置していたら、AV女優本人だけでなくファンの間からもマイナスな意見が出て収拾がつかなくなりかねません。
一方、批判・批評に対して「誹謗中傷ですね」などと反応してしまうと、作品に対して意見も言えない、とファンからAV女優本人が批判されてしまうのです。
自分だけでは誹謗中傷と批判・批評の区別がつかない場合は、プロダクションのスタッフなど第三者からの意見を求めると良いでしょう。
誹謗中傷に対して「訴える」などとAV女優が反応するのは問題ない?
誹謗中傷の被害を受ける人間が多くなってきた結果、世間的には「誹謗中傷には、断固とした態度で臨んだほうが良い」との意見も多く見られるようになってきました。
かつては「ネット上の誹謗中傷には、反応しないのが一番」とも言われていましたが、無反応を貫いていても被害が止むことは難しい、との考え方も拡がりつつあります。
もちろん、誹謗中傷を書き込む相手に直接反応するのは現在でも褒められたことではありませんが、直接相手をするのではなく、開示請求や訴訟などを裏で準備するのが、誹謗中傷への抑止力となる、との考え方ですね。
実際、動画配信者などに誹謗中傷を続けていた人間が訴訟を起こされ、罰金を支払うといった事例が非常に多くなっているのも事実であり、こういった例が増えれば増えるほど、誹謗中傷の抑止力となっているのは事実ではあるでしょう。
誹謗中傷してきた相手に「訴える」と言って実際に訴えないと罪になるのは本当?
情報の開示請求や訴訟が誹謗中傷への抑止力になってきている現在では、SNS上などで誹謗中傷を受けた人間が「訴えます」と返答する例も多くなってきています。
しかしそういった際に、気になる点が書き込みを見かけるケースもあるでしょう。
具体的には「相手を訴えると言って実際には訴えないと、脅迫罪が成立する」との意見が見られる点です。
たしかに「訴える」との書き込みは、訴訟をチラつかせて相手の言論を封殺する、つまり脅迫しているように見えてしまうのは、間違いありません。
実際のところ、この点はどうなのでしょうか。
正当な理由があれば違法ではないが場合によっては脅迫罪となる可能性もある
基本的に、相手にはっきりとした誹謗中傷などの不法行為や違法行為があった場合は、相手に対して「訴える」などの言動を取っても、脅迫罪には原則的にはなりません。
相手の不法行為・違法行為に対して法的な措置を取ることは、正当な権利として認められているためです。
しかし場合によっては、これらの言動が脅迫罪となってしまうケースもあります。
たとえば訴えるつもりがまったくないにも関わらず「訴える」「弁護士に相談する」などの発言をしてしまうと、相手を脅して黙らせる目的での発言、と考えられて脅迫罪が成立する、との判例もあるのです。
ただしこのあたりの判断は、個々のケースでも変わってくる部分ではありますので、なかなか自分では判断ができないのが難しいところです。
まとめ
AV女優にとって、SNSが宣伝ツールとして欠かせないものとなっている以上、誹謗中傷を目にする可能性も高くなっているのが現実です。
誹謗中傷はAV女優としての活動意欲を削がれるだけでなく、精神的なダメージとなって、うつ病などを発症してしまう可能性もあります。
そのためAV女優としての活動を継続するためには、誹謗中傷に対してうまく対処する必要があるわけですね。
とは言っても、誹謗中傷と批判・批評の線引きや、具体的な対処方法などは、素人ではなかなか判断しにくいのが事実。
下手な対処や反応をしてしまうと、それが原因でAV女優本人が炎上してしまうなど、大きなトラブルとなる可能性もゼロではありません。
自分ひとりではなかなか対処が難しいため、誹謗中傷に悩まされている場合はプロダクションのスタッフ、そして弁護士など法律の専門家へ相談してみると良いでしょう。
コメント