AV女優のお仕事は、基本的には「事務所を通じてオファーされるもの」です。
本来、個人事業主の場合は、本人の人脈や営業などの活動を通じてお仕事をゲットするものですが、AV女優のような「芸能的なお仕事」は、そこが違う点と言えるでしょう。
それでは、AV女優にとって「人脈作り」は、まったく役には立たないものなのでしょうか?
そう聞かれれば、AV女優にとっても「人脈作りは役に立つもの」である、と答えます。
AV女優が人脈を作れれば、それはAVのお仕事のオファーの増加だけでなくそれ以外のお仕事のオファー増加、さらにAV女優を引退したあとのお仕事にもつながる例が多いためです。
それでは、AV女優にとってどのような人脈作りが大切なのか、具体的にどのようにお仕事の役に立つのか、をご紹介します。
AV女優の人脈作りがお仕事の増加につながる理由
AV女優が人脈を広げることで、どのようにお仕事の増加につながるのでしょうか。
まずは「人脈」という言葉を「AV業界内」と「AV業界外」に分けて考えることが、大切になります。
さらに「AV業界内」の人脈は、普段のお仕事のなかでも増やせるものですが、逆に「AV業界外」の人脈は、自分から意識していないとなかなか増やせないものである点も、違いとして覚えておくべきでしょう。
それでは「AV業界内」「AV業界内」それぞれの人脈が、どのようにAV女優のお仕事の増加につながっていくのか、ご紹介していきます。
AVメーカー社員との人脈はAV出演へのオファーにつながる
AV業界で人脈を作れば、それは直接AV出演へのオファーにつながります。
とくにお仕事につながりやすくなるのは、やっぱりAVメーカーのプロデューサーなど、キャスティングの権利を持っている人物との人脈でしょう。
AVメーカーのなかには、独自の役割として「キャスティング担当」という存在がいる場合もありますので、キャスティング担当社員との人脈を築くのもアリです。
とは言え、AVメーカーの社員との人脈は、AV女優が必死になって作り上げるもの、というレベルではありません。
なぜならば、プロダクションに在籍しているAV女優の場合は、そもそもプロダクションとAVメーカーにつながりがあるため、AV女優とAVメーカーの社員が知り合うきっかけが作りやすいためです。
とは言え、ただ単に「知り合っただけ」では、人脈が作られたとは言えません。
お仕事などを通じて「ちゃんとお仕事をしてくれる、さらに売り上げも見込める」などの「信頼感」を得られて、初めて「人脈ができた」と言えるようになる点は、覚えておいてください。
AV女優との友人関係を築くのもAV業界での人脈作りのひとつ
AV女優同士で友人になるのも、お仕事につながる人脈作りのひとつとなるケースがあります。
かつては、所属するプロダクション同士が異なるAV女優同士は、あまり仲良くならないのがある意味で「業界の慣例」とされている部分がありました。
しかし現在では、そういった慣例もほとんどなくなり、しょぞくするプロダクションに関係なく仲良くするAV女優も多くなってきています。
AV女優同士の友人関係が人脈となってお仕事につながるパターンとしては、友人関係であることが知られるようになると、共演作品が作られやすくなる、といった例が見られるでしょう。
ただし、作品としては「レズ作品」であるケースも多いため、その点は出演するかは自分自身の判断によるところになります。
それ以上にAV女優同士で仲良くなると、AVへの出演オファーよりもイベントなどで共演する機会が増える点にメリットがある、と言えるでしょう。
AV女優の出演するトークイベントなどは、新型コロナウイルスの影響で一時期は激減していましたが、2025年現在ではかなり復活している傾向にあります。
こういったイベントへの出演はファンサービスになるだけでなく、新しいファン層を開拓してDVDの売り上げをアップさせる可能性もありますので、パブなどに問題なく出演が可能であれば、出演するのも良いでしょう。
イベントへの出演で、さらに人脈が広がっていく可能性もあります。
AV業界外の人脈は作るのが大変だが引退後のお仕事につながる可能性がある
AV女優にとって、AV業界の外にいる相手との人脈作りは、なかなか作りにくい面があります。
そもそもの前提として「AVに好意的な相手」という条件が付きますので、誰とでも仲良くなる、というわけにはなかなかいきません。
もっとも業界の外にいる相手と人脈を作れる可能性が高い機会としては、イベントへの出演があるでしょう。
イベントには、AV女優だけでなく業界外の人間が招待されているケースも多くあります。
そこで相手と仲良くなることで、さらにその人がほかの人間を紹介してくれて、人脈がさらに広がっていくわけですね。
また、コラムの執筆などの文筆活動をおこなっているAV女優の場合は、担当の編集者などを通じて人脈が広がる可能性もあります。
こういったAV業界外の人脈は、将来的、おもにAV女優と引退したあとにお仕事を紹介してくれたり、一緒に事業を起こしたり、といった状況につながっていくため、AV引退後になにか自分でお仕事をしていきたいAV女優にとっては、大切なことと言えるでしょう。
AV業界で人脈を作る際に注意しておくべきポイントとは
AV女優にとって、AV業界以外の人脈作りも大切なのは説明したとおりですが、現役で活動している間はやっぱりAV業界での人脈作りが大切になります。
そこでAV業界で人脈を作る際に、注意しておくべきポイントをご紹介しましょう。
とは言っても、そんなに難しいことをしなければならないわけではありません。
まず大切なのは「真剣にお仕事に取り組むこと」です。
「遅刻をしない」といった、常識的な部分はもちろん、撮影がスムーズに進むようにしっかりと前日までに台本を読み込んで、準備しておくのも大切です。
ただし、すべて台本通り、間違えずに演じることが良いわけではありません。
もし「こうしたほうが良いのでは」「ここはこう演技したほうが、よりエッチになる」など、思い付いたことがあったら現場で監督にどんどん提案していくのも大切です。
そういった行動ができるAV女優であれば、とくに監督の印象に残りやすくなり、新しい作品でもオファーしてもらえる可能性が高くなるでしょう。
また現場で、スタッフ、とくにADを雑に扱わないことも大切です。
ADは撮影現場では、細かいお仕事までなんでも担当する「雑用係」的な側面もあり、監督などから時折厳しく、または雑な感じに「いじられ役」としてからかわれるような場合が見られます。
しかしそのADは、いつかはAV監督として自分を撮影する存在になるかもしれません。
とくにAV業界では、映画業界などとは違い、ADが早ければ1年程度で監督になるケースもあります。
そんな相手を「ADだから」と雑に扱ったら、監督になったときに「このAV女優で作品を」とは考えてもらえないでしょう。
だから現場でスタッフに優しくするべき……と言うか、現場でワガママなど言わずに撮影に協力的な女優のほうが好かれるのは間違いない話です。
そういった行動の積み重ねが、人脈作りにもつながってお仕事のオファーをたくさんもらえるかどうかに関係してくることは、意識しておくと良いでしょう。
まとめ
AV女優、とくにメーカー専属の単体女優にとって、お仕事は「黙っていてもメーカーからもらえるもの」である側面があります。
しかしそういった立場ではない、キカタン女優や企画女優にとっては、お仕事をもらうためには人脈作りが大いに役に立つ、と考えるべきです。
さらに単体女優にとっても、AVの撮影はともかくそれ以外のお仕事は、人脈作りが影響する可能性があるでしょう。
とは言っても、無理やり人脈を広げるような行動をする必要はありません。
楽しみながら真面目にAV女優としてお仕事を続けていれば、自然と知り合いも増えて、人脈も広がっていくはずです。
「お仕事を増やすため」ではなく、単純に友人を増やすつもりで人脈作りをしていくと良いでしょう。
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