「モザイクアプローチ」とは、SNSなどに投稿された文章や画像から読み取れる断片的な情報を集めて、対象の人間の住所などを特定する手法のことです。
以前からSNSに投稿する内容、とくに画像に関しては「個人情報の漏れにつながるケースがある」と警鐘を鳴らしてきましたが、さまざまな技術が進歩するにつれて、この「モザイクアプローチ」による個人情報流出の危険性が、より高まってきています。
今回は具体的に「モザイクアプローチ」の被害に遭わないためにはどんな部分に注意するべきか、個人情報が流出するとどういった危険があるのか、という点をご紹介します。
とくに実家への帰省や旅行など、家を空けたり気がゆるみがちになったりするシーズンでもありますので、改めて気を引き締めてください。
SNSにアップした画像から住所を読み取る具体的な手法とは?自分の部屋や近所の写真をうかつにアップするのは危険!
それでは「モザイクアプローチ」を使うと、どういって点から住所がバレる可能性があるのか、ご紹介していきます。
自分の部屋の様子を画像でアップするときは、細かい部分まで注意しなければいけません。
と言うか、自分の部屋で撮影した画像はアップしない、くらいに考えていたほうが、安心かもしれませんね。
自分の部屋の画像をアップする際は「テーブルの上」に乗っているものに注意
普段、何気なくテーブルの上に置いてあるものから、住所がバレる可能性があります。
たとえば「買い物のレシート」、無造作にテーブルの上に置いてあると、そこに写っている店名などからある程度の住所が割り出せます。
また最近は少なくなってきていますが、店名の入ったレジ袋なども、レシートと一緒に置いてあると危ないですね。
また、病気のときなどは薬局から薬を処方されるでしょうが、その薬袋にも薬局名や薬局の住所が書いてあります。
しかも薬の袋には、患者さんの名前が書いてありますから、思わぬところでAV女優の「本名バレ」なんて可能性も出てきますね。
あと、宅配便の伝票や不在票なども、個人情報の塊のようなものですから、うっかり画像に写り込んでいると危険です。
部屋のなかにあるものからもある程度住所が読み取れる
テーブルの上だけでなく、部屋の壁や家具などにも注意が必要です。
たとえば部屋の壁に、地域の「ゴミ出しカレンダー」を貼ってあると、そこに市町村名が書いてあるケースも。
市町村名がなくても、燃えるゴミや燃えないゴミの収集曜日、缶・ビン・危険物などの収集日がわかれば、ある程度住所が絞り込めるそうです。
また壁紙が特徴的な場合や、部屋にもともと備え付けてある家具、たとえばエアコンなどにも注意が必要。
ある程度「モザイクアプローチ」で住所を絞り込んだあと、その周辺の賃貸情報をチェックすると、空き部屋の情報が室内の写真付きで確認できます。
そうすると、部屋の壁紙や備え付けの家具の種類から、少なくとも「どの建物か」までは断定できるそうです。
窓から見える風景や窓そのものからも情報は読み取れる
自宅の窓から見える風景がキレイだと、つい写真に撮ってSNSにアップしたくなります。
しかしその写真に有名な建物などが写っていたら、特定のプロは「この建物がこの角度で写る場所は、この建物の○階」まで絞り込める、と言います。
また窓そのものが特殊な形状をしているような場合も、注意が必要です。
Googleのストリートビューなどを使えば、道沿いの建物の外観が確認できます。
そのため、建物の窓の形状と室内からの窓の形状を見比べて、どの建物かを絞り込めるわけですね。
住んでいる建物が絞り込めれば、あとは近くで張り込むなどすれば、部屋の特定も難しくなくなってしまいます。
AV女優の「実家バレ」にも結び付くかも?部屋の外で撮影した画像の注意点とは?
普段は自宅の近所で撮影する写真には気を付けていても、実家に帰省した際にはちょっと気がゆるんでしまうAV女優も少なくありません。
そんなときに撮影した画像をSNSにアップしてしまうと、実家の住所がバレてしまってファンが突然やってきてしまう、なんて可能性も出てきてしまうでしょう。
住所バレの危険を避けるため、外で撮影する際の注意点も確認しておいてください。
看板や電柱の住所票
街中にある看板や、電柱に貼ってある看板や住所票は、写り込んでいると即住所バレにつながりかねないものです。
看板の場合、お店の名前がすべて写っていなくても、一部が見えればどのお店の看板か判断できる場合もあります。
そうなれば、少なくともどの地域なのかは絞り込めるため、危険です。
マンホールのふた
地面にさりげなく写っているマンホールのふたは、あまり意識しないかもしれませんが、住所がバレる要素のひとつです。
マンホールのふたを実際に見てみれば、実は市町村名が書かれているケースが多いことに気付くでしょう。
またマンホールのふたは、市町村によってオリジナルデザインが採用されている場合もあります。
その場合はデザインを見れば「どの市町村で撮影したか」がわかってしまいますので、気を付けなければなりません。
SNSで情報を発信するときの注意点!気を付けていてもトラブルに巻き込まれるケースも
AV女優にとって、SNSでの情報発信は、知名度を上げるための仕事のひとつである面もあります。
そのためSNSに画像をアップする際は気を付けている女の子も多いのですが、完全に安心はできません。
SNSで情報を発信するときの注意点をご紹介しますので、意識してください。
ボカシやモザイクを使うときは完全に見えなくなるくらい濃くする
背景などに写ってはいけない看板などが写ってしまった場合、ボカシやモザイクを入れて見えないようにする女の子も多くいます。
しかしボカシやモザイクが薄いと、画像修正で外されてしまう可能性もあることを知っておきましょう。
とくに現在は、AIを使ってボカシやモザイクがかかっている画像を復元する技術も登場しています。
隠したはずの文字などがうっすらでも残っていると、AIがそれを予測して復元してしまうのです。
画像に写っているものをボカシやモザイクで隠すときは、AIを使っても復元できないほど濃いめに消すようにしましょう。
旅行や帰省の報告は帰ってきてからのほうが良い
旅行に行くときや実家に帰省するとき、SNSで報告するAV女優もいますが、これは「自宅を留守にする」と宣言しているのと同じです。
そのため誰かに住所を知られている場合、留守中に侵入されてしまう可能性もゼロではありません。
単なる窃盗目的の場合もありますが、AV女優の場合はストーカーによる盗撮用のカメラや、盗聴用のマイクを仕込まれる可能性もあります。
そういった危険性を考えると、旅行や帰省するときは「行ってきます」ではなく「行ってきました」という形で、帰ってきてからSNSで報告したほうが安全でしょう。
まとめ
SNSは現在活動中のAV女優にとって、知名度アップや宣伝のための必須ツールと言えるものとなっています。
しかし使い方によっては、自分の個人情報を無防備に他人にさらけ出してしまう手段にもなり得る点が、SNSを利用するときのネックです。
とくに「モザイクアプローチ」は、さまざまな画像や文章から読み取れる情報を少しずつ集めて、トータルの情報として住所などの個人情報を突き止めることができます。
「少しくらい大丈夫」なんて思っていても、その「少しくらい」の情報がジグソーパズルのピースのように組み合わさって、完全な情報として完成してしまう危険性があるわけですね。
ただしちゃんと気を付けるべき点を意識しながら活用すれば、自分の個人情報が漏れてしまうことは避けられるでしょう。
SNSを利用する際は、けっして気を緩めずに細かい部分までしっかりチェックして、問題ない画像をアップすると良いですね。
もし不安に感じる部分があったら、アップする文章や画像に問題がないかプロダクションのスタッフにも確認してもらうなどする、そのくらいの用心深さが必要ですよ。
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