AV女優が受けなければならない「性病検査」の内容と注意点を知っておこう!

AVに出演する際には、性病検査を受けなければなりません。

これはAV女優もAV男優も、AVに出演する際には必ず守らなければならず、性病検査を受けて「問題なし」の結果がなければ、たとえ撮影の前日だったとしてもAVには出演できなくなってしまいます。

AVの撮影では、当然ですが性器同士、口と性器など、粘膜が接触することになるため、もし出演者がひとりでも性病に感染していたら、その現場にいたすべての出演者に感染が拡がってしまう可能性が高くなります。

そして性病に感染したAV女優・AV男優が、また別の現場で他の出演者に感染を拡げてしまい、それが続いてあっと言う間にAV業界全体に性病が蔓延……なんてことになるのを避けるため、性病検査はAVに出演する際の義務となっているわけですね。

これはAV業界の適正化・健全化を目指すうえで、非常に大切な部分と言えるでしょう。

そんなわけでAV女優を目指す、そしてAV女優として活動を継続するのであれば、性病検査はずっと付き合っていかなければならないものです。

しかしとくにAV女優としてデビューする前の女の子にとっては、具体的にどういった性病検査を受けなければならないのか、どこで受ければ良いのかなど、疑問点や不安点が数多くあるのではないでしょうか。

そこで今回は、AV女優がAVに出演するために受ける性病検査について、どのような項目をどのような方法で検査するのか、そして性病検査を受ける際に注意しなければならない点にはどういった点があるのか、ご紹介します。

AV女優がAV撮影の前に受ける性病検査の内容とは?

一口で「性病」と言っても、実にさまざまな種類があります。

当然、原因となるウイルスなども性病によって違ってきますし、検査のやり方も性病によって変わってくるものです。

そのため、ただ単に「性病検査を受けてきてください」と言われても、AV女優もAV男優もどの性病検査を受ければ良いのかがわからず、困ってしまうでしょう。

そんな状況にならないように、クリニックによっては「AV出演者用の性病検査」をコースとして受けられる環境が整えられています。

このコースは、大手AVメーカーである「株式会社WILL」と「SODクリエイト株式会社」のガイドラインに沿って性病検査のメニューが構成されており、どのAVメーカーのAVに出演する際にもまず問題ない内容です。

具体的にどういった性病検査があるのか、AV女優が撮影前に受ける9種類の性病検査について、ご紹介しましょう。

○性器クラミジア・淋菌

性器がクラミジアや淋菌に感染していないかの検査です。

クラミジアは、数ある性病のなかでもトップクラスに感染者数が多いことが知られている性病であり、淋病もクラミジアに続いて感染者数が多い、とされています。

さらにどちらも感染確率が高く、女性が感染した場合にはあまり症状が出ないケースも多いため、感染していても気付かず、他の人に感染を拡げてしまう可能性が高い性病です。

検査のやり方としては、尿検査か膣ぬぐい液(膣内に綿棒などを挿入し、分泌物を採取する方法)検査の2種類があります。

○咽頭クラミジア・淋菌

クラミジアと淋菌は、性器だけでなく咽頭、のどにも感染するものです。

AV女優が咽頭クラミジアや淋菌に感染していた場合、オーラルセックス(フェラチオ)でAV男優に性病を感染させてしまう可能性があるため、こちらもAV撮影前に受ける性病検査項目のひとつとなっています。

咽頭クラミジア・淋菌の検査方法としては、うがいしてから液体を吐き出す「うがい液」と、のどの粘膜を綿棒などで擦って分泌物を採取する「のどぬぐい液」による検査の2つの方法があります。

どちらかと言えば、のどぬぐい液での検査のほうが正確性は高いと言われていますが、うがい液の検査でもじゅうぶん感染のチェックはできるため、受診したクリニックのやり方に任せれば問題ないでしょう。

○HIV

HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」を指す言葉です。

人間がHIVに感染し、体内でウイルスが増加していくと免疫機能に異常をきたし、さまざまな病気に感染する「後天性免疫不全症候群」、つまりエイズとなってしまいます。

現在ではHIVに感染しても、薬の服用で体内での増殖を抑えられ、エイズの発症は防げるようになりました。

しかし体内から完全にHIVを追い出すことは不可能なため、現在でも注意が必要な性病のひとつとされています。

HIVの検査は、血液内にHIVに対する抗体ができているかどうか、を調べる方法でおこなわれるため、血液検査となります。

○梅毒

梅毒は、近年日本でも感染者数が増大している性病です。

梅毒はセックスだけでなくキスでも感染する感染力の高さと、初期症状は軽いものの、放置していると長期間の潜伏期間を経過しながらどんどん悪化していき、内臓や脳に重い障害を起こし、命まで奪う恐ろしさを持ち合わせています。

また梅毒に感染していると、HIVに感染する確率が2倍以上上がる、とも言われていますね。

梅毒の検査も血液検査でおこなわれます。

一度梅毒に感染してしまうと、完治しても体内に梅毒の抗体が残り続けてしまうため、検査のたびに陽性反応が出てしまう点も、厄介な部分ですね。

○B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって肝臓に異常が出る病気であり、かつては輸血や注射器の使い回しといった血液感染が主流でした。

現在では血液感染は減少していますが、代わりにセックスによる感染が多くなっており、性病のひとつとして数えられています。

B型肝炎の厄介な部分は、HIVと同じく薬の服用で病気の進行を遅らせることはできますが、完全に治療ができない点。

病気が進行すると、肝硬変や肝がんになって命を落とす危険もあります。

B型肝炎は、HIVや梅毒と同様に血液検査で感染しているかが判明する病気です。

○尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、性器の周りに尖った小さなブツブツができる性病です。

見える範囲にできる場合が多いので、比較的感染に気付きやすい性病ではありますが、女性の場合は膣内にできて外側からは見えない場合もあり、そういったときは感染に気付きにくくなります。

尖圭コンジローマの原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。

ただ単にブツブツができるだけで、ほかになんの症状も起きない場合もあれば、かゆみや痛みが出る場合もあります。

また感染力が高く、尖圭コンジローマを発症している人とセックスした場合、6割から8割の高確率で感染するのも厄介な部分ですね。

尖圭コンジローマは、目で見るだけで感染がわかるため、医師が直接目視によって検査をおこないます。

性器の外観だけでなく、女性の場合は性器にクスコなどを挿入して、膣内もチェックされることを念頭に置いておきましょう。

○性器ヘルペス

性器ヘルペスは、性器や肛門の周辺に小さな水ぶくれのようなデキモノが無数にできる性病です。

とくに初めての感染のときには症状が強く出て、高熱や激しい痛みやかゆみ、リンパの腫れなどが起こります。

性器ヘルペスも、症状が消えても体内にウイルスが残り続け、完全に治癒することはない性病です。

ストレスや疲れで抵抗力が落ちたときに再発するケースが多いですが、再発の際はそこまで激しい症状は出ない、とされています。

症状が出ている場合はデキモノができるため、目視での確認ができますが、症状が出ていないときは血液検査によって感染がチェックできます。

AV女優が性病検査を受ける際の不安点や疑問点にお答え!

AV女優がAVの撮影前に受ける性病検査の種類については、先にご紹介しました。

性病検査は当然、AVに出演するAV女優本人が受けに行かなければならないものです。

慣れないうちは不安点や疑問点も多いでしょうが、そんな女の子のために、性病検査において多くみられる不安点や疑問点について、お答えしていきます。

○性病検査はどこで受ければ良いの?

性病検査が受けられる病院であればどこで受けても問題はありませんが、自分で受ける項目を決めるのは大変ですし、ひとつひとつ検査を選んで受けていたらお金もかなりかかってしまいます。

そこでオススメなのが、AV出演者用の性病検査コースをあらかじめ設定してある病院やクリニックです。

インターネットで検索しても情報は出てきますが、簡単なのは所属しているプロダクションに紹介してもらう方法でしょう。

プロダクションであれば、AV女優のお仕事の専門家ですので、オススメのクリニックを当然知っているもの。

さらにプロダクションによっては、提携しているクリニックを持っていて、そこで性病検査を受ければ料金が安くなるケースもあります。

そういったクリニックではほかにも多くのAV女優が性病検査を受けているため、実績的にもプライバシーの保護的にも安心感がある点もオススメポイントです。

○AV女優の性病検査には費用はどの程度かかる?

AV出演者用の性病検査コースが設定されているクリニックでは、必要な検査をまとめて1万円から2万円程度で受けられます。

クリニックによって若干価格差があるものの、そこまで大きな差はない、と言えるでしょう。

ただしAV女優の性病検査の費用は、プロダクションやAVメーカーが負担してくれるケースもあります。

このあたりはプロダクションや出演するAVメーカーによって変わってきますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

長年AV女優としての活動を続けると、性病検査の費用のトータルもかなりの金額になってしまいます。

AV男優やフリーのAV女優は自己負担せざるを得ませんが、もし負担してもらえるなら負担してもらったほうが、お得です。

○AV女優の性病検査はどの程度の間隔で受ければ良い?

AV出演者の性病検査は、1か月に1度は受けること、とされています。

AV出演の前には、性病の陰性結果の検査報告書を見せなければなりませんが、その際に日付が古いと出演ができなくなってしまいます。

そうなると多くの人に迷惑をかけてしまうことになるので、気を付けなければなりません。

自分でスケジュールを把握する自信がないのであれば、プロダクションにお願いしてしっかりスケジュール管理をしてもらえば確実です。

○性病検査を受ける際の必要書類は?

性病検査を受ける際には、本人確認のできる書類、運転免許やパスポートが必要になります。

顔写真のついていない保険証などは使えませんので、注意しましょう。

○性病検査キットを使っても大丈夫?

性病検査は、クリニックなどで受けずに自分で性病検査キットを取り寄せて、自宅でおこなうこともできます。

忙しくてクリニックに行く暇がない人などにとっては非常に便利ですが、AVの撮影で見せる検査報告書は、自分で性病検査キットを使ったものだと「本当に自分自身の検体で検査したのか」を証明できないため、認めていないAVメーカーがほとんどです。

また性病検査キットを使った検査結果は、正確性に若干欠けるため、実際は感染している可能性も否定できません。

AV出演前におこなう性病検査は、クリニックで受けたほうが無難と言えるでしょう。

まとめ

AV女優として活動していくのであれば、性病検査はずっと付き合い続けていかなければならないものです。

毎月受けなければならないため、面倒に感じてしまう場合もあるでしょうが、万が一性病がAV業界に拡がってしまう、とくにHIVや梅毒のような命に関わるような性病が蔓延してしまったら、AV業界のイメージダウンは確実。

世間的に批判に晒されることは間違いないでしょうし、なによりもAV業界関係者の健康被害が大きなものとなってしまいます。

AV業界で働くのであれば、毎月の性病検査は完全な義務と考え、適正で健全なAV業界作りのために、しっかりと性病対策を意識したお仕事・プライベートを心がけるようにしましょう。

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