AV新法の影響で新しいAV男優がデビューしなくなるかもしれないって本当?

AV新法の影響で新しいAV男優がデビューしなくなるかもしれないって本当?

2022年6月15日に「AV新法」が施行されてから、1年以上が経過しました。

施行当時は「AVの撮影事態が中止される」「AVのリリース本数が減少する」など、AV業界に大きな混乱が起きましたが、1年が経過してようやくそんな混乱も落ち着いてきた、と言えるでしょう。

しかしもちろん、AV女優、とくに企画女優の仕事が減ってしまったり、さまざまな事情でAV撮影ができなくなった場合に、代役を立てられないため撮影延期になって損害が発生したり、といった問題が解決したわけではありませんが。

そういった状況でも、新人女優が絶え間なくデビューしていますし、AVのリリース本数も元に戻りつつあるのは、AV業界の粘り強さや逆境に負けない根性を示している、と言えますね。

このようにだんだんとAV新法施行前の状況に戻りつつある、と考えられるAV業界ですが、実は「AV男優」の世界でAV新法が大きな影響をもたらしている、との事実はあまり知られてはいないのではないでしょうか。

それでは現実問題として、AV新法がAV男優のお仕事にどのような影響を与えているいのか、今後のAV業界にはどのような影響が起こりえるのか、をご紹介します。

AV新法がAV男優のお仕事に与えた影響とは?

AV新法の影響と言えば、AV女優やAVメーカーに対するものが大きく取り上げられてきました。

しかしAV男優に対する影響は、大きく報じられてきたとはあまり言えない状況です。

そのためか、AV業界に生きている人間でもAV男優に対するAV新法の影響を把握していないケースも見られています。

AV業界で働くのであれば、AV新法の影響は知っておくべき、と言えるでしょう。

AV新法によって「新人AV男優」が育たなくなっている

AV新法におけるAV男優への影響、それは「新人AV男優が育たない」状況になってしまっていることが挙げられます。

まず大前提として、AV男優はAV女優と違い、ほとんどが「フリーランス」として働いています。

そのためAV男優はAVメーカーと「仕事を着実にこなすことで、信頼関係を築いていく」存在でした。

そんななか、AV新法によって「AVの出演者は希望すれば作品の発売取り下げができる」との決まりができたのです。

これはAVの出演者全員、AV女優だけでなくエキストラ出演者、そして当然AV男優にも与えられた権利となっています。

この権利自体は非常に大切なものではあるのですが、AVメーカーからすれば「できるだけ出演者から取り下げ申請をされるのは避けたい」との気持ちが働くのは当然でしょう。

そのためAV男優は、もうすでにAVメーカーと信頼関係を築き上げたベテラン男優が集中的に起用されるようになっているのです。

そうなれば現場経験が少ない新人AV男優にはなかなかお仕事が回ってこない=AV男優として育たない、AVメーカーとの信頼関係を築くのも難しい、といった状況となってしまうのは、火を見るよりも明らかと言えます。

汁男優→プロ男優のルートが閉ざされてしまった

AV男優は、AVメーカーに発掘されてデビューするものではありません。

多くの場合、大人数のAV男優が参加する作品に「汁男優」として出演し、そのなかで経験を積んで名前を売り、AVメーカーから一人前のAV男優としてオファーを受ける、とのルートが中心でした。

しかし大人数が出演するAVがAV新法とコロナの影響で少なくなってしまったため、汁男優がAVに出演する機会が減ってしまったのも、新しくAV男優が登場しにくくなっている原因と言えるでしょう。

ベテランAV男優がフル回転で現場をこなしている

AV男優はこれまでも、1日に複数の現場をこなすなどかなりハードなお仕事をしているベテランが多い、とは知られていました。

しかしAV新法の影響でベテランAV男優にさらにお仕事が集中することになってしまった結果、さらに肉体的な負担を大きくしながらAVのお仕事を続けている、なんて状況になっています。

なかにはペニスの裏筋が切れて、血が出ても痛みをこらえてAV出演をこなしているAV男優さんもいる、なんて話も。

肉体的にも体力的にもAV男優が疲弊してしまい、撮影がより困難になる、なんて未来が待っていてもおかしくはないでしょう。

「女性向けAV」に出演するAV男優ならまだAVデビューの可能性はゼロではない

今後新しくAV男優がデビューしてくる可能性は、ゼロではありません。

ただしかなりその間口は狭くなってしまった、と言えるでしょう。

また今後のAV男優の状況によっては、AVの制作にも大きな影響が出てくる可能性があります。

どのようなことが起こるのか、考えてみましょう。

「女性向けAV」の男優であればデビューの可能性はある

今後新しくAV男優がデビューする可能性として高いのは「女性向けAV」に出演する男優となること、でしょう。

女性向けAVは、AV女優ではなくAV男優がメインとなる作品のため、魅力的なAV男優は常に募集中です。

とは言え、そのハードルはけっして低いとは言えません。

なによりも「イケメン」であるのが大前提となっています。

こればかりはなかなかどうしようもない前提条件だ、と言わざるを得ないでしょう。

「AVデビューに向けて美容整形を受ける」AV女優はこれまでもゼロではありませんでしたが、今後はAV男優もデビューのために美容整形を受ける時代がくるかもしれませんね。

イケメンAV男優ばかりになってしまうとAV制作に大きな影響が出かねない

もし今後、新しくデビューするAV男優がイケメンばかりになってしまったら、AV制作に大きく影響しかねません。

AVはそのシチュエーションが大切であり、監督が思い描いているイメージを現実のものにするためにはキャスティングも重要になります。

そのためAV男優も、イケメンだけでなくワイルド系やガリガリ小柄、ふくよかな大柄、ちょっとキモメンなど、さまざまなタイプがそろっていて、作品に応じてオファーできるのが大切です。

それがもし「イケメン男優」ばかりになってしまったら、大切な作品の世界観が壊れてしまいかねないわけですね。

また毎回同じAV男優ばかり出演していると、ファンが「またこの男優か……」とマンネリ感を感じてしまいかねない、との問題もあります。

今後のAV業界のためには、さまざまなAV男優が再びデビューできるような環境を整えなければならないのですが、なかなか難しい面もあるでしょう。

まとめ

AV新法によるAV男優への影響は、今はまだそれほど目に見えない状況のためか、あまり深刻には考えられていない側面はあるでしょう。

しかし今後、AV男優が新しくデビューできないような状況が続けば、長い目で見てAV業界への影響が出てくるのは間違いありません。

そうなったときはそうなったときで、さまざまな対応手段を編み出すのがAV業界のたくましい部分ではありますが、できればなにかしらの対策をあらかじめしておくのが理想です。

AV女優にとっても、けっして無関係の話ではありません。

AV業界の中心にいる、と言えるAV女優ですから、さまざまな人から話を聞いて、AV業界の状況を把握しておくのは非常に大切なことです。

そういった現状を把握していれば、AV業界人にとっても「あの子は勉強熱心で、信頼できる」と良い評判を得ることにもつながっていきます。

AVの演技や自分自身を魅力的に見せる方法を追及するのも大切ですが、自分が所属する業界についてしっかりとした知識を持ち、考えていくのも大切なことですよ!

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